アダルトビデオを肯定する理由に「性犯罪の抑制に繋がる」などと、AV女優がよく発言しています。
しかし現実はまったく逆の数字が平成27年度の犯罪白書で明確に記載されています。

平成22年以降、強制わいせつの犯罪は増加傾向にある。
27犯罪白書

 強制わいせつの認知件数・検挙件数・検挙人員・検挙率の推移(昭和41年以降)を見ると,6-2-1-2図のとおりである。認知件数は,昭和45年から61年までなだらかな減少傾向にあったところ,62年以降増加傾向にあり,特に平成11年から急増し,15年に最多の1万29件を記録した。その後,21年まで減少し続けた後,22年から増加傾向にあったものの,26年は7,400件(前年比254件(3.3%)減)であった
上記画像の青色のグラフを見ていただければ分かると思います。大きく減少したのは平成16年~21年の間のみで、それ以外は常に右肩上がりの増加傾向を示しています。
16年から極端に減少した要因は最多認知件数(一万件)を記録した15年を反省に取り締まりを強化した事が原因でしょう。
大きな傾向として昭和62年から犯罪は急増を続けており、アダルトビデオが普及し始めた頃とリンクしています。 
22年から26年からは再び増加の一途です。

迷惑防止条例違反の痴漢事犯及び電車内における強制わいせつ事犯の推移は横ばい
27迷惑防止
平成18年から26年のデータです。4千件から3千件の間を推移しています。女性専用車両や痴漢撲滅キャンペーンなどの効果で犯罪抑止効果があるにも関わらず殆ど変化はありません。

まとめ
強制わいせつの犯罪は平成元年辺りから急激に増え続けここ数年も増加傾向にあります。
迷惑防止条例違反などの痴漢犯罪については近年概ね横ばい状態にあります。

この事から分かる通り、AVが性犯罪の抑止力や抑制になっているとは言えません。むしろAVをヒントに悪質な犯罪へとエスカレートしてる傾向があります。
ネットを検索すれば「ポルノを規制すれば性犯罪が増える」や「AVは性犯罪の減少に貢献している」などと誤解している人がたくさん出てきますね。
人の欲求と言うのはエスカレートしていくモノなのです。だから映像では飽き足らず犯罪へと走る訳です。